「群像」10月号(2018年9月7日発売)に、文芸誌デビュー作となる小説「春、死なん」を発表します。
70歳の男性を主人公に、高齢者の性をテーマに描いた鮮烈な作品です。
◆内容紹介
畠山富雄、70歳。最近、視界がぼんやり霞むようになり、何軒もの病院で診てもらっているが、一向に回復しない。妻を亡くしてから数年経ち、美しい景色を見ても落胆し、絶望的な気持ちが一日に数回訪れる。しかし、彼を悩ませるものは、それだけではなかった。傍目には老体から抜け落ちたと思われているであろう性欲が、身をよじらせるほどに襲ってくることであった――。
PR TIMESより